2016年7月27日水曜日

アメリカで貯蓄する(その1)

このたび学生から社会人に復帰するにあたり、リタイヤ後の生活や将来の家購入のためにどのように貯蓄をするかの計画を立てたのでここにまとめておく。当方は金融に関しては素人なので、間違った点もあるかもしれないので了承いただきたい。

最近のアメリカの会社(IT系)には退職金制度がない。そのかわり401kという日本でもおなじみの制度があり、これは、給料の数%を個人の401kアカウントに税金適用前に拠出することができる。税金の支払いはリタイヤ後に引き出すときにする。自分の会社では最大6%まで拠出できる。それに対して、会社が、マッチングといって、自分の拠出した額に応じた額を自分のアカウントに振り込んでくれる。例えば、100%マッチングといえば、自分が拠出した額と同額を会社がだしてくれる。自分の401kアカウントはFedilityなどの証券会社において開設し、どのように運用するかを自分で決める必要がある。この制度は税金面でもお得なので最大限利用すべき。

ソーシャルセキュリティーは日本でいう国民年金・厚生年金のようなものであるが、日本と違い、所得に応じて支払い利率が決まっていて、税金のように給与天引きされる。もらう年金の額は支払った額に応じて変わるので、現役中に所得が高くてたくさんソーシャルセキュリティーを払えばそれに応じてもらう額も増える。また、配偶者がいる場合は、年金額の半分が追加でもらえる。ただし、配偶者も働いていて、ソーシャルセキュリティをもらえる資格がある場合は、本人としてもらうか、配偶者としてもらうかを選択することになる。


上記2つだけでは当然足りないので、なんらかの方法で貯金をしていかないといけない。我が家では毎月の給料から一定額を必ず貯蓄に回すようにした。貯蓄の方法としてはSaving Account, CD, 投資信託、株などなどが一般的なようだ。

まずSavingだが、これは利子がつく口座であって、多少の出し入れの制限があったりするが基本的にはいつでも引き出せる口座である。銀行によって利率がかなり違い、さらにBank of AmericaやChase, Citiなどの大手銀行は低い傾向がある。反対に利率が高いのはBarclays bankやAlly Bankなどのオンラインの銀行である。なので、普段使う利息がつかないChecking Accountは大手銀行で持っておき、Saving Accountはなるべく利率が高い銀行に持つのが賢い。2016年7月現在でBarclays BankのAnnual percentage yield (APY)は1.0%なのに対し、Bank of Americaの0.01%でなんと100倍も違いがある。

CDは日本で言う定期預金のようなもので、期間を決めて一定額を預ける口座であり、期間中の引き出しにはペナルティーがかかるものである。CDの期間が短い期間のAPYはSavingのAPYより低いので、意味がない。5年ものであればAPYは1.75%になるのでSavingよりお得になる。ただし、期間中はおろせないので余裕資金で運用するべき。詳しくは割愛するがCD Ladderという方法がおすすめ。

SavingとCDの優れている点としては安全性があげられる。両方ともFDICによって預金が口座当たり10万ドルまで保証されているので元本割れする心配がない。ただし、インフレ率に負けると実質元本割れになってしまうのが問題。

我が家では、まず、普段の支払い用のCheckingとは別に、緊急時のEmergency Fundとして10ヶ月収入がなくても暮らせる額を最低限Savingに常にある状態にすることにした。

CDは引き出しが基本的にできないので、Emergency Fundを超える分でかつ、確実にすぐに必要ではない金額だけをCDで運用することにした。

(続き)




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