2016年8月6日土曜日

アメリカのクレジットカード



アメリカのクレジットカードは入会ボーナスが非常に太っ腹で、一ドルあたりにもらえるポイントも高かったりする。SSNを取得したばかりだと、良いカードにはなかなか審査が通らないが、最初のクレジットカードをゲットしてから支払い等問題なく1年間すぎればいろいろな素晴らしいカードを保持することができる。SSNを取得したばかりの場合は普通のアメリカのカードはまず審査が通らないが、ANAカードやJALカードは日本の情報をもとに審査してくれるので通りやすい。また、ANAカードの場合、入会ボーナスとして5000マイルもらえる。ANAカードはSSNがなくてももらえるが、後日SSNをゲットした後にその情報をカード会社に伝えること。そうしないとクレジットヒストリーがたまらない。支払い遅れは絶対にしない、毎月請求額全額を払うという2つを必ず守ること。




無事、最初の1年が経過したらそこそこ良いカードにアプライできるようになる。自分のクレジットスコアはCredit Karmaなどからいつでも簡単に無料で確認できる。筆者のお勧めのカードは以下。


The Starwood Preferred Guest® Credit Card from American Express
世界的なホテルチェーンであるSPGグループのAmexのカード。
入会ボーナスは3ヶ月以内に、3000ドル使うことで25000ポイント。
年会費は初年度無料で二年目以降は95ドル。
SPGのポイントは、ANA, JALを含む様々なエアラインのマイルに1:1以上で移行でき、さらに20000ポイントごとにボーナスで5000マイル追加でもらえる。
当然SPGホテルでの無料宿泊にも使え、シェラトンなどの高級ホテルに入会ボーナスだけで2泊はできる。
また、様々な場所で使えるWiFiサービスであるBoingo Wifiのメンバーシップが無料でついてくる。
ポイントは基本は1ドルにつき1ポイントであるが、SPGの支払いの場合は2ポイントもらえる。
さらに、Foreign Transaction Feesが無料なので、日本でこのカードを使った場合でも為替手数料がかからない。

Amex EveryDay® Preferred Credit Card
アメックス独自のMRポイントがたまるカード。
入会ボーナスは3ヶ月以内に1000ドル使うと15000ポイント。
年会費は95ドル。
MRポイントはANAを含む様々なエアラインのマイルに1:1で以降できる。また、ホテルのポイントに移行することもできるので使い勝手がよい。
このカードの良いところはポイント付与率である。スーパーマーケットだと1ドルあたり4.5ポイント(年間6000ドルまで)、ガソリンスタンドだと3ポイント、その他は1.5ポイント付与される(毎月30回以上このカードを使って買い物した場合。この条件はアマゾンでポイントを0.5ドル分を自分に何回も買うことで間単にクリアできる。)
我が家は普段の買い物は基本このカードを使っている。




2016年8月1日月曜日

日米比較(老後編)

日本とアメリカのどちらが暮らしやすいかの比較はいろいろな観点からできるが、今回は老後の暮らしやすさという観点から比較してみる。

まず、日米両方共、リタイヤ後の公的年金というものが存在し、死ぬまで毎月一定額をもらえるというものだ。詳細については省くが、豊かな老後を送るには一般的には公的年金だけでは足りないと考えられる。日本の場合は、終身雇用のもと、退職金が数千万円出て、それを老後の資金として使うという場合が多いが、アメリカでは退職金は一般的に存在しない。なので、自ら各種制度を利用しつつ自己責任でリタイヤ後の資金を蓄えるという前提になっている。

支出面での一番大きな違いは医療費だ。アメリカでも一応メディケアという高齢者向けの公的な健康保険が存在しているが、最低限の保障だけであるので、病気になったときにそれだけで良いケアを安く受けることはできない。なので、一般的には、自分で民間の医療保険に加入することになる。企業や政府機関で働いている間は、福利厚生の一環として健康保険に安く加入できるのだが、(例えば筆者は州立大学のリサーチアシスタントであったので、州の職員向けの医療保険に加入でき、年間で一人1500ドルほどですんだ)リタイヤ後はそのようなベネフィットは受けられないので、個人として健康保険に加入することになり、さらに年齢が高いことから年間一人当たり10,000ドル以上(月900ドル以上)払うことになる。一方、政府機関で一定年数以上働いていた場合やごく一部の企業で定年まで働いていた場合では、リタイヤした向けの健康保険プランが用意されており、現役時と同程度の保険料負担ですむ。

日本はご存知のとおり、公的な健康保険が充実しており、一般的には保険料が安いと考えられているが、収入に応じて保険料が高くなる仕組みとなっている。例えば、年収一千万円以上などの高額所得者の場合は、月10万円近くを健康保険料として払うことになる一方、無職の場合は月1万円少しで加入でき、得られるサービスは同等となっている。一方アメリカではそのような仕組みはなく、収入に関係なく、保険料に応じたサービスを受けることとなる。また、前述したように、大企業や政府機関で働いていれば少ない負担で良い保険に加入できるので(一人年間15万円とか)、システムとして、貧富の差がより拡大するようになっている。アメリカ人の平均寿命が日本人より短いのは老後に良い健康保険に加入できず、適切な医療を受けられない人が多いからではないかと筆者は勝手に予想している。

このような背景から、医療保険の面から考えると、現役時代はアメリカのほうが有利であるが、保険料が一気に高くなる老後においては日本のほうが有利であると筆者は考える。

もうひとつの大きな支出が持ち家がある場合の固定資産税だ。アメリカの場合、だいたい年1%なので、例えば500,000ドルの持ち家の場合、毎年5,000ドルは固定資産税として払うことになる。一方、日本の場合は住宅用の固定資産税は0.4%ほどなので、アメリカの半分以下ですむ。なので、持ち家がある場合、日本のほうが税負担が軽いので有利となる。

以上の理由から、今のところの筆者の結論は、現役時はアメリカが、老後は日本が有利、である。



2016年7月29日金曜日

アメリカで貯蓄する(その2)

前回、貯蓄の方法としてSavingとCDについて書いたが今回は、投資信託について書く。
我が家はSavingを基本とし、残りの余裕資金をCDと投資信託で回すことにした。個別の株取引についてはもう少し余裕ができたら考えることにする。

投資信託であるが、Charles Schwab‎、Vanguard、Fidelity、Betterment、Wealthfrontなどの会社が有名である。そのうち、最近人気なのがBettermentとWealthfrontで、両方とも運用をコンピュータアルゴリズムにさせることで手数料を大幅に抑えている点が特徴である。また、運用の際は、リスク許容量を客が指定し、それに合わせて自動でポートフォリオを作成してくれる。ポートフォリオ内の投資信託は基本的にインデックスファンドであり、例えば米国株のインデックスファンド(ETF)30%、外国株のインデックスファンド、20%、新興国のインデックスファンド15%、天然資源5%などのように、適正に分散してくれる。私はソフトウェアエンジニアなのでかなりバイアスがかかっているが、アルゴリズム運用のほうが人間よりも信用できる気がしている。なぜインデックスファンドかというと、分散投資が簡単にできるという点もあるが、手数料が安いことが大きいらしい。

我が家はWealthfrontを使ってリタイヤ後の資金をためることにした。ルールとして月々一定額を預け入れ、リタイヤ後まで引き出しはしないこととした。いろいろ調べた結果、一番損するパターンは値動きに合わせて一喜一憂して売り買いを繰り返すことらしい。特に素人はこれをしがちで実際私もだいぶ前に、日本で景気が良かった時に、周りの株で儲かったという話を聞いて投資信託を30万円分購入したとたん、景気が悪くなり半額になってしまった。そこで売らずにいればいまごろ30万円を超えていたかもしれないのに、焦って15万で損切りしてしまったという典型的な素人の失敗である。なので、景気が悪くなって資産価値がさがっても恐怖心から換金しないで今まで通り積み立てる。これをドルコスト平均法と呼ぶらしい。



2016年7月27日水曜日

アメリカで貯蓄する(その1)

このたび学生から社会人に復帰するにあたり、リタイヤ後の生活や将来の家購入のためにどのように貯蓄をするかの計画を立てたのでここにまとめておく。当方は金融に関しては素人なので、間違った点もあるかもしれないので了承いただきたい。

最近のアメリカの会社(IT系)には退職金制度がない。そのかわり401kという日本でもおなじみの制度があり、これは、給料の数%を個人の401kアカウントに税金適用前に拠出することができる。税金の支払いはリタイヤ後に引き出すときにする。自分の会社では最大6%まで拠出できる。それに対して、会社が、マッチングといって、自分の拠出した額に応じた額を自分のアカウントに振り込んでくれる。例えば、100%マッチングといえば、自分が拠出した額と同額を会社がだしてくれる。自分の401kアカウントはFedilityなどの証券会社において開設し、どのように運用するかを自分で決める必要がある。この制度は税金面でもお得なので最大限利用すべき。

ソーシャルセキュリティーは日本でいう国民年金・厚生年金のようなものであるが、日本と違い、所得に応じて支払い利率が決まっていて、税金のように給与天引きされる。もらう年金の額は支払った額に応じて変わるので、現役中に所得が高くてたくさんソーシャルセキュリティーを払えばそれに応じてもらう額も増える。また、配偶者がいる場合は、年金額の半分が追加でもらえる。ただし、配偶者も働いていて、ソーシャルセキュリティをもらえる資格がある場合は、本人としてもらうか、配偶者としてもらうかを選択することになる。


上記2つだけでは当然足りないので、なんらかの方法で貯金をしていかないといけない。我が家では毎月の給料から一定額を必ず貯蓄に回すようにした。貯蓄の方法としてはSaving Account, CD, 投資信託、株などなどが一般的なようだ。

まずSavingだが、これは利子がつく口座であって、多少の出し入れの制限があったりするが基本的にはいつでも引き出せる口座である。銀行によって利率がかなり違い、さらにBank of AmericaやChase, Citiなどの大手銀行は低い傾向がある。反対に利率が高いのはBarclays bankやAlly Bankなどのオンラインの銀行である。なので、普段使う利息がつかないChecking Accountは大手銀行で持っておき、Saving Accountはなるべく利率が高い銀行に持つのが賢い。2016年7月現在でBarclays BankのAnnual percentage yield (APY)は1.0%なのに対し、Bank of Americaの0.01%でなんと100倍も違いがある。

CDは日本で言う定期預金のようなもので、期間を決めて一定額を預ける口座であり、期間中の引き出しにはペナルティーがかかるものである。CDの期間が短い期間のAPYはSavingのAPYより低いので、意味がない。5年ものであればAPYは1.75%になるのでSavingよりお得になる。ただし、期間中はおろせないので余裕資金で運用するべき。詳しくは割愛するがCD Ladderという方法がおすすめ。

SavingとCDの優れている点としては安全性があげられる。両方ともFDICによって預金が口座当たり10万ドルまで保証されているので元本割れする心配がない。ただし、インフレ率に負けると実質元本割れになってしまうのが問題。

我が家では、まず、普段の支払い用のCheckingとは別に、緊急時のEmergency Fundとして10ヶ月収入がなくても暮らせる額を最低限Savingに常にある状態にすることにした。

CDは引き出しが基本的にできないので、Emergency Fundを超える分でかつ、確実にすぐに必要ではない金額だけをCDで運用することにした。

(続き)




2016年7月25日月曜日

アメリカでソフトウェアエンジニアとして就職する

筆者は2011年からアメリカの某大学の博士課程に在籍しており、この度、5年間の学生生活を終え、秋からシリコンバレーの某企業でソフトウェアエンジニアとして働くことになった。最近まで就職活動をしていたので自分の備考録、兼、誰かの参考になることを願って体験記を書いておく。

【注意事項】
・コンピューターサイエンス系の分野でアメリカでPhDを取得した者としての経験です。
・アメリカ国内からアメリカ企業への就職の話です。
・下記の内容は特定の企業に関するものではなく、一般論です。

【行きたい企業のリストアップ+リサーチ】
PhDの場合、自分の分野で強い企業はだいたいわかっているので、企業のリサーチはそれほど難しくない。筆者の場合は、企業を大企業、研究機関、日系企業、スタートアップにカテゴリ分けして、エクセルで企業ごとの情報をまとめた。例えば、筆者は以下の企業を大企業にカテゴリ分けした。(eBay、Google、Qualcomm、Apple、facebook、Cisco Systems、
NVIDIA、A9、Intel、Microsoft、Uber、HP、Tesla、HERE、Amazon)

【具体的ポジションの検討】
大企業に関しては、常に一定数のポジションを募集しているが、研究機関の場合は、そもそもその時点で募集があるかどうかがわからない。筆者の場合はその分野のメーリングリストに仕事募集の投稿が頻繁に送られ、さらに学会のウェブサイトに仕事募集の掲示板があるのでそういったところを定期的にチェックする。また、LinkedInやGlassdoorといったサイトでも見つかる。各企業での待遇などは知り合いにそれとなく聞いたり、Glassdoorでチェックする。

【コンタクト】
受けたいポジションが見つかってまず最初にすべきことは、そこの企業にいる知り合い・友人に連絡してリファー(推薦)してもらうこと。そうすることで、履歴書だけで落とされる可能性がだいぶ下がる。当然、行きたいチームの中に知り合いがいて、その人物が強く推薦してくれるのが最高である。自分からコンタクトしない場合でも、企業のリクルーターから連絡が来てインタビューを受けないか聞いてくることが多い。そういう場合も電話インタビューまで行く可能性は高いと思う。知り合いがいない場合でも、ウェブのフォームから申し込むのではなく、なるべくそのチームのマネージャーとかメンバーに直接コンタクトを取るのがベターだと思う。ウェブのフォームだと見過ごされる可能性が高いが、直接コンタクトを取って、自分のバックグラウンドや熱意などを伝えられれば電話面接まで行ける可能性が高まると思う。特に、自分のPhDのアドバイザーが有名な教授であれば全てにおいて非常に有利。

【電話面接】
技術的な面接の前に、チームのマネージャーやリクルーターと一回電話で話すことが多い。これは、面接を進めるべきか、お互いの考えが一致しているか、適切なバックグラウンドを持っているかの確認である。これに通ると、電話(もしくはSkypeなど)による技術面接が複数回ある。これはポジションによって異なるが、自分の専門分野に関する試験であったり、純粋なコーディングの試験であったりと様々である。オンラインのコーディングテストを最初に課すところも多い。

【オンサイトインタビュー】
無事、電話面接をパスすると、オンサイトインタビューに呼ばれる。これは、実際に会社のオフィスに呼ばれて、一日がかりで複数の人と面接するというものである。基本的に、旅費・滞在費・食費は全て企業が払ってくれるので金銭的な心配はしなくてもよい。オンサイトインタビューに呼ばれるということはかなり有望視されているということなので自信を持っていいと思う。面接で聞かれる内容はほぼ技術的な内容である。一日中ぶっ通しなので非常に疲れる。

【結果通知】
オンサイトインタビューが終わると後日、結果の連絡が来る。結果がなかなかこない場合は、企業がほかの候補者の面接が終わるまで結果を言うのを保留していると考えてよい。この場合は、ただ待つわけには行かないので、ほかの企業の面接を進める。すでに他の企業からオファーをもらっている場合は、その事実と、そのオファーの返事の期限(通常は1週間ほど)を保留になっている企業に連絡して、早く結果をくれるように催促するべき。

【重要な点】
就活においていくつかの重要な点に気づいたので列挙する。

<ネットワークの重要性>チーム内に自分を推薦してくれる人がいるのは非常に強いので日ごろから周りの人と良い関係を築き、さらにネットワークを広げていくのは仕事探しにおいて非常に重要。

<PhDのメリット>
今回の就活において、米国の大学でのPhDの取得のメリットを非常に大きく感じた。まず、PhDの間に何枚か論文を書くので、紛れもない自分の実績が世の中に残る。有名な学会や論文誌で発表していれば、それだけで大きなアドバンテージになる。採用側としても、確たる証拠があるので、判断がしやすい。また、PhDは専門を極めることなので、自分の分野の需要が高い場合は大きなアドバンテージになる。下でも述べるが、アメリカの企業の採用ではポジションごとに仕事の内容が細かく設定されていて、研究開発などだと明確にPhDのみを採用しますとか書いてあることがある。また、PhDの数年間で良いネットワークを築けていれば非常に大きなアドバンテージになる。

<ポジションと自分のバックグラウンドのマッチング>
アメリカの採用はポジション別採用である。そのポジションごとに求められるスキル・経験・仕事内容などが細かくJob descriptionとして書かれている。もちろんその内容が自分のやりたいことであり、かつ自分の専門分野であることがオファーをもらうにはベストである。自分の専門から少し外れるくらいは大丈夫かもしれないが、全くの別分野は厳しいだろう。例えば、電気工学の半導体の分野でPhDを取った人が、マシンラーニング関連のPhDを要求するポジションで採用されることは基本的にはないだろう。ただ、専門性をそこまで要求しないポジションであれば可能性はあるかもしれない。論文以外でもオープンソースの開発に貢献しているような場合も、個人としての成果として残るので採用側としても判断がしやすいだろう。


<アプライするスケジュールの重要性>
基本的に、オファーの返事というのは1~2週間以内にしなければいけない。なので、自分の志望度を考慮すると、第一志望から順々に受けていくのがいいと思われるが、面接は数をこなせば上達していくものなので、第一志望を後に受けるという手もある。微妙なのは例えば、第二志望からオファーが来たが、第一志望をまだ受けていない場合。第二志望のオファーを蹴っても第一志望からオファーが来る保証は当然無いので悩ましいことになる。なので、複数の企業と同時進行で面接を受けるのが良いかも。

<研究職か開発職か>
ここでは、研究職=論文を書く仕事、開発職=製品開発の仕事と定義する。PhDで企業就職する場合、どちらの職につくか悩ましいところがある。研究職の良いところは自分名義で論文を出せるので、会社での仕事が自分の業績として載せることができる。開発職の良いところは、製品に直接携われるので、より直接的に社会にインパクトを与えることができる。また、チームで仕事をするのでより社会的インパクトのある大きなプロジェクトに携わることができる(例えばGoogleの自動運転車など)。また、一般的には開発職のほうが待遇が良いし、ポジションの数も多い。ただし、自分の名前が外に出せるわけではないので、一度開発職で数年過ごすと、研究職にその後戻るのは難しくなる。研究職か開発職かの違いは面接においても顕著である。研究職の面接の場合は、自分の過去の研究内容の発表およびそれに基づくディスカッションなどが多く、コーディング能力はさほど、もしくはまったく問われない。反対に開発職の場合は、一般的に、よりコーディング能力が重視される。

<勤務地>
勤務地も企業の選択において重要だと思う。いわゆるシリコンバレーにはIT企業が多く集まっているので転職がしやすい。理由は、面接がやりやすい、引越しが楽、人が多いので情報が集まりやすいから。シリコンバレー以外だとシアトル、ニューヨークもIT企業が集まっている。田舎にある企業に行ってしまうと、抜け出すのが大変かもしれない。

<大企業かスタートアップか>
大企業のメリットは、安定性、待遇、豊富なリソースといったところがあげられる。また、外国人のビザサポートも充実している。スタートアップの場合は、安定性はないが、IPOしたり大企業に買収されたりすればストックオプションでウン億円手に入るかもしれない。社員数人のスタートアップではなくて、すでに名の知れた成長している数百人規模の会社に入るのもありかもしれない。ただやはり、最初は大企業に入り、ある程度経験を積んでからスタートアップでチャレンジするくらいのほうが筆者はいいのかなと思う。